おはようございます、久しぶりにこのコーナーに登場の奈津佳です。
蒸し暑い梅雨のような日々の佐那河内ですが、昨日は週末に旅に出た長男から、早速気温40度のドバイで、そんな過酷な暑さを感じさせない笑顔で現地の人と楽しんでいる写メが送られてきたのでその話題から。
今回の彼の旅は経由地ドバイの後はケニアへ。スラム街で学校を運営している日本人の先駆者のいる村や重度の障害を持つ親のいない子供たちのホスピスを運営している日本人のところに行くそうです。
旅に出る前にいろんな話をしてくれたが、その中で印象的だった 彼が今頃体感しているだろう景色。貧困に喘ぐ地域で、重度の障害がある。日本のホスピスとはまた違う息吹があるのだろう。病を負ったり、ケガをしてしまうと自分で自分の命を守ることができない。すると家族や周辺の人は治療という寄り添い方では無いらしい。もしも、生き延びてしまっても生きるための世話を誰かに担ってもらわねばならない。だから、治療とか延命ではなく、寿命を大切に生きる。生きている今を大切に生きる。それだけ。
世界は広い、広い世界にはいろんな価値観があり、いろんな生き様がある。良いとか悪いとか、今の自分の価値観でつい判定してしまうが、それぞれに深く根ざした思いやこだわり、願いがある。家族同士でも、近所でも、国内でさえも、それぞれがあるように。
広い世界は一つの地球という星にあり、この星は色んな人はもちろん色んな生き物、色んな草木、いろんな大地を絶妙なバランスをとって保ってくれている。
今ここでいることに感謝が出来る者は、感謝できる想いを広げ、今ここが幸せだと感じていられる人はその幸せを広げ、少しずつ大事に地球に恩返しが出来たらいいな、少しでも負荷をかけないように佇んで生きたい、そんなことを思いながら長男の無事の帰還を祈る母です。
帰ってきていろんな話が聞きたい。何に震えて、何に涙して、何を感じてきたのか。旅の中でいろんな景色を見ているであろう息子が見えない景色を、しっかり味わいながら夏休みに入る日本の佐那河内のお弁当屋の日常を楽しみたいと思います。
さぁ、今日は暑さが少しでも緩和できますようにと願いながら献立を立てました。
「シシカバブ」
豚ミンチに豆腐やごぼう、人参、そしてスパイスをたくさん入れて、食べやすく身体が体温調整しやすいように。
「小松菜とトマトの中華卵とじ」
今が旬のトマト、たくさん採れたので贅沢に炒め物。小松菜をさっと下茹でしてきくらげやトマトと共に炒め、手製の玉ねぎ麹と胡椒で卵とじ。魚醤も入れて中華風な味わい。これはおかわりしたくなる味。
「揚げ出し豆腐」
徳島のスジアオノリやあおさ海苔をたっぷりまとわせて、上新粉でまぶして揚げました。お弁当に入れても美味しいヨメならではの一品。
「鯖大根味噌煮」
先月から予定していたメニューですが、今年は早くも大根がなくなり、やむなく北海道産になりました。ごめんなさい。でも佐那河内のお米で仕込んだお手製のお味噌は暑いに日も胃腸に染み渡る優しさ。お汁も一緒に入れてあげたい気持ちになりますがお弁当なので断念しました。
「モリグチャウダーのレモンのスコーン」
神山産のレモンをピールにして、爽やかなスコーンが焼けました。
明日のお弁当は「とうもろこしとキャベツが入ったメンチカツ!」と「茄子南蛮」です。