おはようございますまえちゃんです。
厨房に出勤する時に通る道のそばの柿の木は枝がしなりそうなくらい沢山の実をつけています。この木だけでなく遠くに見える木もオレンジ色が沢山ついています。今年は柿の木の生り年の様です。
生り年(表年、当たり年など)とは収穫量の多い年の事で、反対に少ない年の事を裏年(ふ生り年)というそうです。自然ではこれが交互に繰り返されるそうです。実をつけるのは木の体力がいるから翌年はダメージ回復の為に少なくなるとか植物ホルモンの影響でとか言われていますが、よく考えると不思議な事のようです。これらの事は個々の木の事のはず。なぜ広い地域の木の「なり年」が同調するのか?個々の果樹がバラバラに生り年、裏年になると地域全体としては安定した収穫になるのに。
そこで聞いたのが「自分を食べる動物がいる。裏年で実を少なくして個体数を減らし、減った所に生り年で実を沢山つけて子孫を残す。これは植物の意志である」という話です。植物は実を食べられる代わりに種を運んでもらう知恵で子孫を残しているという優しげなイメージとは逆に、個体数をコントロールしていると聞くとシビアで恐ろしげで本当に何か大きな意志がある様に思いました。
と、いう話をなつかさん手作りの柿のシャーベットを休憩時間に頂きながら思い出していました。皮が包丁で剥けない位やわやわに熟した柿を潰して凍らせて作るそうです。柿のみで砂糖も使わないそうですが、本当に美味しい!恐ろしげな意志があったとしても今は秋の恵みとなつかさんに感謝してうまうましました。
それでは今日のメニューの紹介です。
『豚と大根のピリ辛味噌煮』
大根とこんにゃくをみそ煮にしました。少しピリ辛で豚肉の旨味が染み込んでいます。
『いわしのゴマまぶし』
1匹ずつ背びれをとった鰯をカラッと揚げて、甘辛いタレで味付けし白黒炒りごまをまぶしました。ごまがプチプチと美味しい食感です。
『ピーマン蓮根大豆ミート酢豚風』
下味をつけてカラッと揚げた大豆ミートを酢豚風の味付けにしました。人参のオレンジ色とピーマンの緑で彩りもきれいな酢豚になりました。
『とろろと青のりの豆腐ステーキ』
塩麹につけて焼いた豆腐に、和風に味付けして炒めたしいたけ、しめじ、えのき をとろろと合わせて乗せました。青のりの香りがアクセント。
『柿ミューズリー』
オートミールとクラッカーを砕いて作ったサクサク生地の上、水切りヨーグルトと柿のコンポートをのせました。水切りヨーグルトの濃厚さと、柿の甘さが最高の組み合わせです。
明日のおすすめは『鶏団子のクリーム煮』『鯖みそ漬け焼き』です。お楽しみに。